VBA LTrim 関数：先頭の空白を削除する

はじめに

Excel VBA マクロの LTrim 関数から先頭の空白を削除する方法を紹介します。

LTrim 関数は、文字列の先頭の空白 (スペース) を取り除いて返します。

  ABC   なら ABC   を返します。

文字列の前の空白を削除したいときに使用します。

LTrim 関数の引数と戻り値

LTrim(文字列)
文字列の先頭の空白を削除します。

解説

引数「文字列」の先頭にある半角スペースと全角スペースの空白を削除します。

空白が連続してあるときはすべて削除します。

引数「文字列」の間や最後にある空白は削除されません。

引数「文字列」に空白が含まれていないときはそのまま返します。

使用例

LTrim 関数の使用例を紹介します。

先頭の空白を削除する

先頭の空白を削除します。

Dim s As String
s = LTrim(" 　ABC 　") ' 半角と全角スペース
Debug.Print(s) ' "ABC 　"

s = LTrim("A B C")
Debug.Print(s) ' "A B C"

空白を削除する

「Trim 関数」や「RTrim 関数」を使用して、前後や最後の空白を削除できます。

Dim s As String
s = LTrim(" A B C ")
Debug.Print(s) ' "A B C  "

s = Trim(" A B C ")
Debug.Print(s) ' "A B C"

s = RTrim(" A B C ")
Debug.Print(s) ' " A B C"

すべての空白を削除する

「Replace 関数」を使用して、すべての空白を削除できます。

Dim s As String
s = Replace(" A B　C　", " ", "", compare:=vbTextCompare)  ' すべての空白を削除
Debug.Print(s) ' "ABC"

s = Replace(" A B　C　", " ", "")                          ' 半角スペースを削除
Debug.Print(s) ' "AB　C　"

s = Replace(" A B　C　", "　", "")                         ' 全角スペースを削除
Debug.Print(s) ' " A BC"