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エクセル ISOMITTED 関数:LAMBDA の引数が省略されているか判定する
はじめに
エクセルの ISOMITTED 関数の使い方を紹介します。
ISOMITTED 関数は LAMBDA 関数の引数や LET 関数の名前が省略されているか判定します。省略されているなら TRUE を返します。
=LAMBDA(x,y,ISOMITTED(y))(1,) のようにして、「LAMBDA 関数」の第 2 引数が省略されているなら TRUE になります。
=LAMBDA(x,y,IF(ISOMITTED(y),初期値,y))(1,) のようにして、「LAMBDA 関数」の第 2 引数が省略されているときの初期値を設定できます。
=LET(x,,ISOMITTED(x)) のようにして、「LET 関数」の名前の値が省略されているなら TRUE になります。
関数の引数を省略可能にして、省略したときの初期値を設定できます。
ISOMITTED 関数の引数
ISOMITTED(値)
値が省略されているときに TRUE を返します。それ以外のときは FALSE を返します。
引数「値」 | LAMBDA 関数の引数や LET 関数の名前を指定します。 |
使い方
ISOMITTED 関数の使い方を紹介します。
LAMBDA 関数の引数が省略されているか判定する
2 つの引数を受け取る「LAMBDA 関数」の 1 つ目の引数を省略します。
=LAMBDA(x,y,ISOMITTED(x))(0,)
=LAMBDA(x,y,ISOMITTED(x))(,0)
=LAMBDA(x,y,ISOMITTED(x))(0,0)
引数の数が間違っているときに省略されているか判定する
「LAMBDA 関数」の引数の数が間違っているときは判定できません。引数が 1 つのときも判定できません。
=LAMBDA(x,ISOMITTED(x))()
LET 関数の引数が省略されているか判定する
「LET 関数」の引数を省略します。
=LET(x,1,ISOMITTED(x))
=LET(x,,ISOMITTED(y))
「LET 関数」の引数「名前値」に何も入力していない状態が省略された状態になります。
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高度な使い方
ISOMITTED 関数と他の関数を組み合わせた使い方などを紹介します。
関数の引数を省略可能にする
引数を省略したい関数を「LAMBDA 関数」から呼び出して、省略されたときに初期値を設定できます。
「ROUNDDOWN 関数」の引数を省略する例を紹介します。
「ROUNDDOWN 関数」の引数「桁数」が省略されたとき 0 にして小数を切り捨てます。
ROUNDDOWN(数値,
IF(ISOMITTED(桁数),0,桁数)))(0.12345,)
これを「名前の定義」から 切り捨て のように名前を付けて 切り捨て(0.12345,) のようにして、その関数の引数を省略して呼び出せます。
解説
「LAMBDA 関数」は省略可能な引数を作成できません。引数の値を指定しなかったのを判定して初期値を設定できます。
引数「値」が「LAMBDA 関数」の値を指定しなかった引数なら TRUE を返します。それ以外なら FALSE を返します。
引数「値」が「LET 関数」の値を指定しなかった名前なら TRUE を返します。それ以外なら FALSE を返します。
「IF 関数」から IF(ISOMITTED(引数),初期値,引数) のように入力して、省略された引数の初期値を設定できます。
=LAMBDA(x,y,IF(ISOMITTED(y),初期値,y)(0,) のように入力して、第 2 引数を省略して初期値を設定できます。
=LAMBDA(x,y,IF(ISOMITTED(y),初期値,y)(0) のように入力できません。必ず引数の数に合うようにカンマ , を入力する必要があります。
=LAMBDA(x,IF(ISOMITTED(x),初期値,x)() のように、引数が 1 つしかないときはエラー #VALUE! になります。
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