更新日:、 作成日:
エクセル XOR 関数:2 つの条件の結果が異なるか判定する
はじめに
エクセルの XOR 関数の使い方を紹介します。
XOR 関数は 2 つの条件の結果が異なるか判定します。排他的論理和を求められます。
=XOR(TRUE,FALSE) のように、条件の結果が異なるときは TRUE になります。
=XOR(TRUE,TRUE) のように、条件の結果が同じときは FALSE になります。
=XOR(A1>=10,A1=20) のようにして、セルの値が 10 以上で 20 以外か判定できます。
XOR 関数の引数
XOR(条件1)
XOR(条件1, 条件2 …)
2 つの条件の結果が異なると TRUE を返します。同じときは FALSE を返します。
引数「条件」 | セルの範囲、条件を比較演算子を使って指定します。 |
引数「条件」
使用できる比較演算子には次のものがあります。
演算子 | 演算名 | 使用例 | 結果 |
= | 等しい | 1=2 | FALSE |
<> | 等しくない | 1<>2 | TRUE |
> | 大きい | 1>2 | FALSE |
< | 小さい | 1<2 | TRUE |
>= | 以上 | 1>=2 | FALSE |
<= | 以下 | 1<=2 | TRUE |
使い方、条件が一つ
XOR 関数の条件が一つの使い方を紹介します。
値が 100 以上
値が 100 以上か判定します。
名前がエクセル
名前が エクセル か判定します。
名前がエクセル以外
名前が エクセル 以外か判定します。
スポンサーリンク
使い方、複数条件
XOR 関数の複数条件の使い方を紹介します。
複数条件を判定する
複数条件を判定します。
条件の結果が異なるときに結果が TRUE になります。
値が 10 以上かつセルの値以外
値が 10 以上でセル「C3」以外か判定します。
日付がセルの値より前または 2001/1/1 以降
日付がセル「C3」より前で 2001/1/1 以降か判定します。「DATE 関数」を使用して日付を入力できます。
名前がエクセルかつ値が 100 未満
名前が エクセル で値が 100 未満か、
名前が エクセル 以外で値が 100 以上か判定します。
高度な使い方
XOR 関数と他の関数を組み合わせた使い方などを紹介します。
AND 条件を含める
名前が エクセル で、バージョンが 365 かつ値が 100 以上以外か、
名前が エクセル 以外で、バージョンが 365 かつ値が 100 以上か判定します。「AND 関数」を使用して「かつ」を判定できます。
OR 条件を含める
名前が エクセル で、バージョンが 365 または値が 100 以上以外か、
名前が エクセル 以外で、バージョンが 365 または値が 100 以上か判定します。「OR 関数」を使用して「または」を判定できます。
解説
引数「条件」が 1 つなら、条件の結果をそのまま返します。
引数「条件」が 2 つなら、結果が異なるときに TRUE を返します。通常は条件を 2 つ指定します。
引数「条件」が 3 つ以上なら、TRUE になる結果が奇数個あるときに TRUE を返します。
文字列を = や <> から比較するとき、大文字と小文字を区別しません。"ABC"="abc" は TRUE になります。「EXACT 関数」を使用して大文字小文字を区別できます。
「IF 関数」など条件を入力する関数を複数条件にできます。
引数「条件」の結果が数値のときは 0 なら FALSE、それ以外なら TRUE として扱います。
引数「条件」の結果が文字列のときはエラー #VALUE! になります。
論理関数の一覧
TRUE や FALSE を論理演算する関数には次のものがあります。
関数名 | 演算名 | 使用例 | 結果 |
AND | 論理積 | AND(TRUE,TRUE) AND(TRUE,FALSE) AND(FALSE,FALSE) | TRUE FALSE FALSE |
OR | 論理和 | OR(TRUE,TRUE) OR(TRUE,FALSE) OR(FALSE,FALSE) | TRUE TRUE FALSE |
NOT | 論理否定 | NOT(TRUE) NOT(FALSE) | FALSE TRUE |
XOR | 排他的論理和 | XOR(TRUE,TRUE) XOR(TRUE,FALSE) XOR(FALSE,FALSE) | FALSE TRUE FALSE |
スポンサーリンク