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エクセル ISREF 関数:有効なセル参照か判定する
はじめに
エクセルの ISREF 関数の使い方を紹介します。
ISREF 関数はセル参照か判定します。有効なセル参照や名前なら TRUE を返します。
=ISREF(A1) のようにして、 A1 のセルが存在するので TRUE になります。
=ISREF(A0) のようにして、 A0 のセルが存在しないので FALSE になります。
=ISREF(名前) のようにして、 定義した名前 名前 がセル参照を取得するなら TRUE になります。
「INDIRECT 関数」などの結果が有効なセル参照か判定できます。
ISREF 関数の引数
ISREF(値)
値が有効なセル参照のときに TRUE を返します。それ以外のときは FALSE を返します。
引数「値」 | 数値、文字列、セル参照、関数などを指定できます。 |
使い方
ISREF 関数の使い方を紹介します。
セル参照か判定する
引数「値」がセル参照か判定します。セル「B10」には「スピル」を入力しています。
=ISREF(B2:C3)
=ISREF(B0)
=ISREF("B2")
=ISREF(B10#)
=ISREF(B11#)
B10# のようなスピル範囲演算子は、スピルを入力しているセルに対して有効です。
定義した名前か判定する
引数「値」が定義した名前か判定します。「名前の定義」を使用して、セル「B2:C2」を参照する 範囲 という名前を定義しています。
=ISREF("範囲")
=ISREF(名前)
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高度な使い方
ISREF 関数と他の関数を組み合わせた使い方などを紹介します。
IF 関数でセル参照を条件にする
「INDIRECT 関数」や「OFFSET 関数」などから取得したセル参照が有効か判定できます。
「IF 関数」の条件に ISREF 関数を入力して、セル参照のときに 参照 を表示します。それ以外のときはその数式の結果を表示します。
「LET 関数」を使用できるバージョンなら次のように入力できます。
IF(ISREF(数式),"参照",数式))
有効でないセル参照を返すときはエラーになるため、エラーになるときに別の値を表示するには「IFERROR 関数」を使用します。
解説
引数「値」がセル参照なら TRUE を返します。
引数「値」が無効なセル参照や値なら FALSE を返します。
「INDIRECT 関数」や「OFFSET 関数」などから取得するセル参照が有効か判定できます。
「名前の定義」でセル参照を取得する名前なら TRUE を返します。値を取得する名前なら FALSE を返します。
引数「値」に =ISREF(B2) を入力したとき、セル「B2」の値は参照しません。 B2 というセルや名前が存在するかどうかを判定します。
セルの参照形式が「A1 参照形式」か「R1C1 参照形式」で有効なセル参照かどうかが変わります。「A1 参照形式」では B2 が有効でも「R1C1 参照形式」では無効になります。逆に「R1C1 参照形式」では R[1]C[1] が有効になり「A1 参照形式」では無効になります。