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Windows 10 環境変数の一覧と既定値

はじめに

Windows 11Windows 10:選択

Windows10 のユーザー環境変数とシステム環境変数の一覧と既定値を紹介します。

PowerShell に Get-ChildItem env: を入力して、使用されている環境変数の一覧を表示できます。

Path の場所などを確認できます。

環境変数を編集するには「環境変数の設定と反映する方法」をご覧ください。

環境変数の既定値

既定値とは、Windows に何もインストールされていない状態の環境変数の値です。ほとんどのパソコンではバージョンアップやプログラムのインストールによって、購入時点でもここに記載されているより多くの環境変数があり、値も変更されています。

環境変数には「保存されている生の値」と「使用時の値」があります。それらは少し異なります。

  • 保存されている生の値:この値で保存されています。値に別の環境変数を入力できます。
    例:%TEMP% = %SystemRoot%\TEMP
  • 使用時の値:保存されている値に別の環境変数が入力されているときは、それを展開した値です。保存されていなくても OS などが自動的に設定した値もあります。
    例:%TEMP% = C:\Windows\TEMP

環境変数をエクスプローラーなどで使用するには %環境変数名% のように % で囲みます。そのためここでは % 付きで名前を記載しています。

使用時の値

ユーザー名 などカタカナで記載されている部分は、ログインしているユーザーの名前などに置き換えられます。

環境変数名
%ALLUSERSPROFILE%C:\ProgramData
%APPDATA%C:\Users\ユーザー名\AppData\Roaming
%COMMONPROGRAMFILES%C:\Program Files\Common Files
%COMMONPROGRAMFILES(x86)%C:\Program Files (x86)\Common Files
%CommonProgramW6432%C:\Program Files\Common Files
%COMPUTERNAME%コンピューター名
%ComSpec%C:\Windows\System32\cmd.exe
%HOMEDRIVE%C:\
%HOMEPATH%\Users\ユーザー名
%LOCALAPPDATA%C:\Users\ユーザー名\AppData\Local
%LOGONSERVER% \\ログインサーバー名
%Path%C:\Windows\system32;C:\Windows;C:\Windows\System32\Wbem
%PATHEXT%.com;.exe;.bat;.cmd;.vbs;.vbe;.js;.jse;.wsf;.wsh;.msc
%PROGRAMDATA%C:\ProgramData
%PROGRAMFILES%C:\Program Files
%PROGRAMFILES(X86)%C:\Program Files (x86)
%ProgramW6432%C:\Program Files
%PROMPT%$P$G
%PSModulePath%C:\Windows\system32\WindowsPowerShell\v1.0\Modules\
%PUBLIC%C:\Users\Public
%SystemDrive%C:
%SystemRoot%C:\Windows
%TEMP%C:\Users\ユーザー名\AppData\Local\Temp
%TMP%C:\Users\ユーザー名\AppData\Local\Temp
%USERDOMAIN%ドメイン名
%USERNAME%ユーザー名
%USERPROFILE%C:\Users\ユーザー名
%windir%C:\Windows

保存されている生の値

レジストリに保存されている生の値です。場所の「ユーザー」とは、そのユーザーでのみ使用可能なものです。「システム」とは、すべてのユーザーで使用可能なものです。

環境変数名 場所
%ComSpec%%SystemRoot%\system32\cmd.exeシステム
%Path%%USERPROFILE%\AppData\Local\Microsoft\WindowsAppsユーザー
%SystemRoot%\system32;%SystemRoot%;%SystemRoot%\System32\Wbemシステム
%PATHEXT%.com;.exe;.bat;.cmd;.vbs;.vbe;.js;.jse;.wsf;.wsh;.mscシステム
%PSModulePath%%SystemRoot%\system32\WindowsPowerShell\v1.0\Modulesシステム
%TEMP%%USERPROFILE%\AppData\Local\Tempユーザー
%SystemRoot%\TEMPシステム
%TMP%%USERPROFILE%\AppData\Local\Tempユーザー
%SystemRoot%\TEMPシステム
%USERNAME%SYSTEMシステム
%windir%%SystemRoot%システム

値には別の環境変数を入力できます。また、保存されていない環境変数名 (%USERPROFILE% など) も入力できます。このような保存されていない環境変数のことを「プロセス」と言います。多くの環境変数は「プロセス」です。

環境変数の優先順位は「プロセス」>「ユーザー」>「システム」の順になっています。同じ名前の環境変数があるときは、優先度の高いものが使用されます。「プロセス」が一番優先度が高いです。

%Path% は特殊で システム;ユーザー のようにシステムの後ろにユーザーの値を追加して使用されます。

環境変数の一覧を表示

一覧を表示する次の方法を紹介します。

  • コマンドプロンプト (使用時の値)
  • PowerShell (使用時の値)
  • 環境変数画面 (保存されている値)
  • システム情報画面 (保存されている生の値)

コマンドプロンプト (使用時の値)

コマンドプロンプトに SET と入力して Enter キーを入力します。

使用時の値の一覧が 変数名=値 の形式で表示されます。

1

SET 頭文字 の形式で SET P と入力すると P から始まる名前に絞り込めます。

PowerShell (使用時の値)

PowerShell に Get-ChildItem env: と入力して Enter キーを入力します。

使用時の値の一覧が表示されます。

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環境変数の画面 (保存されている値)

検索ボックスに 環境変数 と入力して設定の [環境変数を編集] をクリックします。

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保存されている環境変数の一覧が表示されます。表示されている値は使用時の値です。編集をクリックすると生の値を表示できます。

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システム情報画面 (保存されている生の値)

検索ボックスに msinfo32 と入力して [システム情報] をクリックします。

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[ソフトウェア環境] から [環境変数] をクリックします。

生の値の一覧が表示されます。

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