更新日:、 作成日:
エクセル HOUR, MINUTE, SECOND 関数:時分秒を取得する
はじめに
エクセルの HOUR, MINUTE, SECOND 関数の使い方を紹介します。
HOUR 関数は時間から時を抽出します。
MINUTE 関数は時間から分を抽出します。
SECOND 関数は時間から秒を抽出します。
=HOUR("1:20:30") のようにして、時の 1 を取得できます。
=MINUTE("1:20:30") のようにして、分の 20 を取得できます。
=SECOND("1:20:30") のようにして、秒の 30 を取得できます。
=TIME(HOUR(A1),MINUTE(A1),SECOND(A1)) のようにして、日時から時間を取得できます。
時間を時単位や分単位に変換できます。時間から時分秒を抽出したいときに使用します。
HOUR, MINUTE, SECOND 関数の引数
HOUR(時間)
時間から時を取得します。
MINUTE(時間)
時間から分を取得します。
SECOND(時間)
時間から秒を取得します。
引数「時間」 | 時間を指定します。 | スピル化 |
スピル化:セルの範囲や配列を指定すると結果が「スピル」します。
使い方
HOUR, MINUTE, SECOND 関数の使い方を紹介します。
時間の時を取得する
時間の時の値を抽出します。セルの書式設定の「日付の表示形式の一覧」からも、時を表示できます。
時が 24 になるごとに <0span class="word">240span> に戻ります。24 時間以上は取得できません。
時単位に変換する
時間を時単位に変換して、24 時間以上の時の値を抽出します。「INT 関数」を使用して分以下を切り捨てられます。
=INT(B4*24)
時間に 24 を掛けて時単位にできます。この方法で 24 時間以上を取得できます。
時間の分を取得する
時間の分の値を抽出します。セルの書式設定の「日付の表示形式の一覧」からも、分を表示できます。
セルの書式設定の m を単独で使用すると月になるため、時か秒と一緒に使用します。
分単位に変換する
時間を分単位に変換して、60 分以上の分の値を抽出します。「INT 関数」を使用して秒以下を切り捨てられます。
=INT(B4*24*60)
時間に 24*60 (1440) を掛けて分単位にできます。
時間の秒を取得する
時間の秒の値を抽出します。セルの書式設定の「日付の表示形式の一覧」からも、秒を表示できます。
秒単位に変換する
時間を秒単位に変換して、60 秒以上の分の値を抽出します。
時間に 24*60*60 (86400) を掛けて秒単位にできます。
スポンサーリンク
高度な使い方
HOUR, MINUTE, SECOND 関数と他の関数を組み合わせた使い方などを紹介します。
時間を取得する
時間や日時から時間の部分だけを取得します。「TIME 関数」を使用して、時分秒から時間を入力できます。
日時の日付を切り捨てられます。
解説
HOUR 関数は 0 ~ 23 の範囲の値を取得します。24 になるごとに 0 に戻ります。
時間 * 24 のように入力して、時間を時単位に変換できます。24 時間以上の値を取得できます。24:00:00 → 24
MINUTE 関数は 0 ~ 59 の範囲の値を取得します。60 になるごとに 0 に戻ります。
時間 * 24 * 60 のように入力して、時間を分単位に変換できます。60 分以上の値を取得できます。1:00:00 → 60
SECOND 関数は 0 ~ 59 の範囲の値を取得します。60 になるごとに 0 に戻ります。
時間 * 24 * 60 * 60 のように入力して、時間を秒単位に変換できます。60 秒以上の値を取得できます。0:01:00 → 60
引数「時間」が「DATEVALUE 関数」や「TIMEVALUE 関数」で日付や時間に変換できない文字列のときは、エラー #VALUE! になります。
結果は時分秒を表す数値で取得します。セルの書式設定から時分秒を表示したときは時間のままです。
時間の表示形式を適用した文字列に変換するには「TEXT 関数」を使用します。
=TEXT(時間,"h:m分")
=TEXT(時間,"s秒")