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エクセル TEXTJOIN 関数:セルの範囲の文字列を区切り文字で結合する
はじめに
エクセルの TEXTJOIN 関数の使い方を紹介します。
TEXTJOIN 関数はセルの範囲を区切り文字で結合します。
=TEXTJOIN(",",TRUE,A1:A3) のようにして、セルの範囲を A,B,C のようにカンマ区切りに結合できます。
=TEXTJOIN(CHAR(10),TRUE,A1:A3) のようにして、改行区切りに結合できます。
TEXTJOIN 関数の引数
TEXTJOIN(区切り文字, 空のセル, 文字列1)
TEXTJOIN(区切り文字, 空のセル, 文字列1, 文字列2 …)
すべての文字列を区切り文字を挿入して結合します。文字列の範囲内にある空のセルを無視するか選択できます。
引数「区切り文字」 | 引数「文字列」と引数「文字列」の間に挿入する文字列を指定します。 引数「文字列」にセルの範囲を指定したときは、順番に区切り文字にします。 | |
引数「空のセル」 | 引数「文字列」に含まれている空のセルを無視するか指定します。 TRUE:無視します。 FALSE:空文字として結合します。 | スピル化 |
引数「文字列」 | セルの範囲、文字列を指定できます。 |
スピル化:セルの範囲や配列を指定すると結果が「スピル」します。
使い方
TEXTJOIN 関数の使い方を紹介します。
区切り文字を指定して結合する
セル「B3」の区切り文字で文字列を結合します。
区切り文字にセルの範囲を指定して結合する
区切り文字をセルの範囲にして文字列を結合します。複数の区切り文字を直接入力するには配列にします。
=TEXTJOIN({"_","-"},TRUE,C4:C8)
複数の区切り文字が順番に指定されます。
空のセルを無視して結合する
空のセルを無視するか空文字として結合します。
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高度な使い方
TEXTJOIN 関数と他の関数を組み合わせた使い方などを紹介します。
改行区切りで結合する
セル内の改行文字を入力するには「CHAR 関数」を使用します。CHAR(10) がセル内の改行文字です。
他にも「CHAR 関数」を使用して、タブ文字など特殊文字を入力できます。
改行されていないときは、その [セル] を選択した状態で [ホーム] タブから配置グループにある [折り返して全体を表示する] をクリックしてオンにします。
改行されて表示されます。
解説
引数「区切り文字」には 1 文字でも複数の文字でも指定できます。空文字 "" なら区切り文字無しで結合します。
引数「区切り文字」がカンマ , ならカンマ区切りに、空白 ならスペース区切りになります。
引数「区切り文字」がセルの範囲や配列なら、それぞれを順番に区切り文字にします。1 2 → A1B2C1D2E
引数「空のセル」が TRUE なら 空のセルや空文字 "" のセルが無視されます。空白 (スペース) が入力されているセルは無視されません。
引数「文字列」に指定したセルの範囲の値を引数「区切り文字」で区切って結合します。複数行複数列の範囲なら結合される順序は Z 方向です。
結合する順序を縦方向にするには「TRANSPOSE 関数」を使用します。
セルの書式設定から表示形式を指定しているときは、それを適用する前の値で結合します。
日付や時間を結合
引数「文字列」に日付のセルを指定したときは、日付の実際の値は数値なのでその値で結合します。時間についても同様です。
日付の表示形式が適用された状態で結合したいときは「TEXT 関数」で日付を文字列に変換して「スピル」を使用します。
「TEXT 関数」の中にセルの範囲を入力しているのでスピルします。
数式を Ctrl + Shift + Enter で確定すると「配列数式」になり、すべてのバージョンで使用できます。
表示形式はセルの書式設定のユーザー定義から確認できます。
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