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スクラッチ 演算ブロックの使い方
はじめに
Scratch (スクラッチ) 3 の演算ブロックの使い方を紹介します。
条件分岐の条件を判定できます。複数の条件も作成できます。
数の計算や文字の結合などもできます。
演算ブロックとは
演算ブロックでは、条件を作成したり、数の計算や文字列の操作ができます。
次のような形をしたブロックが条件になります。条件は条件分岐のブロックと組み合わせて使用します。
条件に一致すると true を、一致しないと false を返します。
true は「トゥルー」、false は「フォルス」と読みます。
条件を作成する
左の値 が 右の値 「より大きい」か判定します。
使用例 | 結果 |
1 > 2 | false |
2 > 2 | false |
2 > 1 | true |
右側を向いているときは左を向きます。逆のときは右を向きます。
左の値 が 右の値 「より小さい」か判定します。
使用例 | 結果 |
1 < 2 | true |
2 < 2 | false |
2 < 1 | false |
マウスをスプライトに近づけると、どこかにワープします。
左の値 が 右の値 と「等しい」か判定します。
使用例 | 結果 |
1 = 2 | false |
2 = 2 | true |
2 = 1 | false |
コスチュームの番号が 1 のときは 2 のコスチュームに変更します。
左の条件 と 右の条件 の両方が条件に一致しているか判定します。
両方とも条件に一致しているときだけ、この条件が一致します。複数の条件を作るときに使います。
使用例 | 結果 |
true かつ true | true |
true かつ false | false |
false かつ true | false |
false かつ false | false |
他のスプライトに触れているときに、クリックすると「つかまえた」と言います。
左の条件 と 右の条件 の 1 つでも条件に一致しているか判定します。
片方または両方とも条件に一致していると、この条件が一致します。複数の条件を作るときに使います。
使用例 | 結果 |
true または true | true |
true または false | true |
false または true | true |
false または false | false |
星か恐竜のスプライトのどちらかに触れているときに「つかまえた」と言います。
条件 の結果を逆にします。
条件が一致していないとき、この条件が一致します。
使用例 | 結果 |
true | false |
false | true |
他のスプライトに触れていないときに、それに近づいていきます。
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計算する
数値以外を入力すると 0 として扱われます。
左の値 と 右の値 を足し算した結果を取得して、それをブロックの値に指定できます。
少しずつ右回りに回転します。
左の値 と 右の値 を引き算した結果を取得して、それをブロックの値に指定できます。
少しずつ左回りに回転します。
左の値 と 右の値 を掛け算した結果を取得して、それをブロックの値に指定できます。
左の値 と 右の値 を割り算した結果を取得して、それをブロックの値に指定できます。
割り切れないときは丸められます。
0 で割ると Infinity というエラーを取得します。
指定した 範囲 の値をランダムに取得して、それをブロックの値に指定できます。
範囲に整数を入力すると結果も整数になります。小数を使用すると結果に小数が含まれます。左と右の値はどちらが大きくても使用できます。
コスチュームを 1 か 2 のどちらかに変更します。
左の値 を 右の値 で割り算した余りを取得して、それをブロックの値に指定できます。
0 で割ると NaN というエラーを取得します。
10 歩移動する度にジャンプします。
指定した 値 を四捨五入した結果を取得して、それをブロックの値に指定できます。
小数第一位の値を四捨五入して結果を整数にします。
変換前 | 変換後 |
1.4 | 1 |
1.5 | 2 |
2.4 | 2 |
2.5 | 3 |
指定した 値 を次の 公式 で結果を取得して、それをブロックの値に指定できます。
- 絶対値:プラスやマイナスといった記号を取り除いた数値を取得します。
- 切り下げ:小数をすべて切り捨てて整数を取得します。
- 切り上げ:小数が 0 より大きいときは +1 して、小数をすべて切り捨てて整数を取得します。
- 平方根:2 乗すると指定した値になる値を取得します。指定した値のルートを取得します。
- sin:三角関数のサイン (正弦) を取得します。
- cos:三角関数のコサイン (余弦) を取得します。
- tan:三角関数のタンジェント (正接) を取得します。
- asin:逆三角関数のアークサイン (逆正弦) を取得します。
- acos:逆三角関数のアークコサイン (逆余弦) を取得します。
- atan:逆三角関数のアークタンジェント (逆正接) を取得します。
- In:自然対数を取得します。ネイピア数を何乗すると指定した値になるかを求めます。
- log:常用対数を取得します。10 を何乗すると指定した値になるかを求めます。
- e ^:ネイピア数を指定した値だけべき乗します。1 を指定するとネイピア数の値を求められます。
- 10 ^:10 を指定した値だけべき乗します。2 を指定すると 10 *10 で 100 になります。
今日が 2019/1/1 なら「2019年1月1日」と言います。
文字列を操作する
左の文字 と 右の文字 を結合した結果を取得して、それをブロックの値に指定できます。
りんご と バナナ なら りんごバナナ になります。
変数に設定した天気を言います。
指定した 文字列 の 何番目 の文字を取得して、それをブロックの値に指定できます。
1 番左の文字が 1 番目です。存在しない何番目を指定したときは、何も取得しません。
ユーザー名の 1 文字目を言います。
指定した 文字列 の文字数を取得して、それをブロックの値に指定できます。
りんご なら 3 を取得します。
ユーザー名を 1 文字ずつ言います。
指定した 文字列 の中に指定した 文字 が含まれているかを判定します。
文字は 1 文字でも複数でも指定できます。 りんご に んご が含まれる、としたときは んご という文字列が含まれているときは、条件に一致します。
使用例 | 結果 |
りんご に り が含まれる | true |
りんご に んご が含まれる | true |
りんご に りご が含まれる | false |
りんご に ば が含まれる | false |
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