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エクセル MOD 関数:余りを取得する

はじめに

エクセルの MOD 関数の使い方を紹介します。

MOD 関数は割り算した結果の余りを求めます。

=MOD(5,3) のようにして、余り 2 を取得できます。

=INT(5/3) のようにして、商の 1 を取得できます。

=IFERROR(MOD(5,0),0) のようにして、0 で割ってエラーになるときに 0 を表示できます。

商を取得するには「INT 関数」を使用します。
年齢を計算する方法は「年齢計算する方法」をご覧ください。

MOD 関数の引数

MOD(数値, 除数)
数値除数で割った余りを求めます。

引数「数値」数値を指定します。スピル化
引数「除数」引数「数値」を割る値を指定します。スピル化

スピル化:セルの範囲や配列を指定すると結果が「スピル」します。

使い方

MOD 関数の使い方を紹介します。

余りを取得する

5 をセル「B3」で割った余りを取得します。

=MOD(5,B3)
5

正の値と負の値の余りを取得する

5/3 を正の値と負の値にした余りを取得します。

=INT(B3/C3)
=MOD(B4,C4)
=TRUNC(B3/C3)
=B7-C7*TRUNC(B7/C7)

INT 関数」から商を取得できます。「TRUNC 関数」を使用したときは、負の値で結果が変わります。

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解説

割り算の商を「INT 関数」で、余りを MOD 関数を使用して求められます。

5 / 3 なら商が 1 で余りが 2 になります。

引数「除数」が正の値なら結果も正に、負の値なら結果も負になります。

5 / -3 の余りが -1 になる理由は MOD 関数が次のような式になっているためです。

数値 - 除数 * INT(数値 / 除数)

この式に実際の値を当てはめると次のようになります。

= 5 - -3 * INT(5 / -3)
= 5 + 3 * -2
= 5 - 6
= -1

TRUNC 関数」を使用すると負の値のときに結果が変わります。

引数「数値」や引数「除数」が文字列のときはエラー #VALUE! になります。

引数「除数」が 0 のときはエラー #DIV/0! になります。

エラーにしない

引数「除数」が 0 のときにエラーを表示しないようにするには「IFERROR 関数」を使用します。

=IFERROR(MOD(B4,C4),0)

エラーのときは 0 を表示するようにしています。0 を "" にして空文字を表示できます。