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エクセル TRUNC 関数:数値から整数を取得する
はじめに
エクセルの TRUNC 関数の使い方を紹介します。
TRUNC 関数は少数を含む数値の整数を取得します。
1 に小数があるときは 1 を取得します。
-1 に小数があるときは -1 を取得します。
=数値-TRUNC(数値) のようにして、小数を取得できます。
TRUNC 関数の引数
TRUNC(数値)
数値の小数を切り捨てます。
TRUNC(数値, 桁数)
数値を指定した桁数になるように切り捨てます。
引数「数値」 | 数値を指定します。 | スピル化 |
引数「桁数」 | 省略できます。省略すると小数を切り捨て整数を取得します。 残す少数の桁数を指定します。負の値にすると整数の桁を指定できます。 | スピル化 |
スピル化:セルの範囲や配列を指定すると結果が「スピル」します。
使い方
TRUNC 関数の使い方を紹介します。
正の値から整数を取得する
0.0 ~ 2.0 までの値から整数を取得します。
負の値から整数を取得する
-2.0 ~ 0.0 までの値から整数を取得します。
単純に切り捨てるため -1.1 は -1 になります。
小数を取得する
値の小数を取得します。
桁数を指定して整数や小数を切り捨てる
値の整数と小数をセル「C3」の桁数で切り捨てます。
引数「桁数」をマイナスにすると整数の桁数を指定できます。
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解説
引数「数値」の整数や小数を単純に切り捨てます。
引数「数値」が正の値のとき 1 に小数があるときは 1 を返します。
引数「数値」が正の値のとき 1 なら 1 を返します。
引数「数値」が負の値のとき -1 に小数があるときは -1 を返します。
引数「数値」が負の値のとき -1 なら -1 を返します。
引数「数値」が文字列のときはエラー #VALUE! になります。
引数「桁数」が 1 なら、小数の 1 桁目残して残りを切り捨てます。321.123 → 321.1
引数「桁数」が -1 なら、整数の 1 桁目から切り捨てます。321.123 → 320
「ROUNDDOWN 関数」でも同じことができます。違いは TRUNC 関数は引数「桁数」を省略できます。
INT 関数との違い
特別な理由がない限り整数を取得するには「INT 関数」を使用します。
「INT 関数」を使用しても、整数を取得できます。負の値に小数があるときに違いがあります。
INT 関数:
- -1 に小数があるときは -2 を返します。
- -1 なら -1 を返します。
TRUNC 関数:
- -1 に小数があるときは -1 を返します。
- -1 なら -1 を返します。
整数の判定
=B3=TRUNC(B3) のように入力して、整数か判定できます。TRUE なら整数のみです。FALSE なら小数ありです。
商と余りを求める
割り算の商を「INT 関数」で、余りを「MOD 関数」を使用して求められます。
MOD(数値, 除数) で求められる余りの式は次のようになっています。
これを TRUNC 関数を使用しても同様にできます。負の値のときに結果が変わります。
時刻を切り捨て
日付の実際の値は数値です。整数が日付を表し、小数が時刻を表しています。
整数を取得すると、日付を取得できます。
小数を取得すると、時刻を取得できます。
=B3-TRUNC(B3)
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